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100円ライター規制で、本当に事故は減るのか

100円ライター規制で、本当に事故は減るのか_b0162518_215515.jpgこの写真は、規制に対応した着火しにくいライター。「レバーをスライドさせて(左)押し込む仕組み 」ということですが、これで本当に子どもの火遊びによる事故が減るんでしょうか。

Excite エキサイト : 社会ニュースによると、
子どもによるライター火遊び事故が多発しているのを受け、簡単に着火できない仕組みの導入を検討していた経済産業省の諮問機関は21日、来年夏から使い捨てライターを中心に、レバーを重くするなどの安全対策を義務付ける方針を決めた。
ということです。

今のライターが簡単に着火しすぎるということはよく分かるんですが、何か根本を間違えているんじゃないかという気もします。
というのは、私が子供の頃はライターなんて家にほとんど無かったけれど、代わりにマッチがありました。ガスコンロ等は自動着火じゃなかったから、何かをするには必ずマッチを擦るという行為が必要で、マッチを擦ったあとはそのマッチを安全に消火するということが必要だったわけです。

で、マッチを遊びに使ったりするとこっぴどく大人に叱られたし、火の始末ということに関しては、ものすごく厳しく躾けられた思い出があります。ですから個人的には、最近のライターによる火災事故の増加は、火の扱いに関して躾が緩くなりすぎたことが一つの原因じゃないかという気がします。

大人にしても、車内でライターがどこかに転がり落ちても発見するまで探さず、シートを移動した時等に発火する事故があるようです。何か発火物に対しての危険物意識が緩くなりすぎているんじゃないでしょうか。

マッチの時代に、擦れば簡単に発火するマッチを規制しようなんて、誰も思いませんでした。黄リンの危ないマッチは規制されたけれど、簡単に火をおこすことが出来るマッチは、火をコントロール出来る人間の一つのシンボル(言い過ぎ?)とも言えたわけです。その代わり火のコントロールに関しては厳しく教えられたし、コントロール出来ない子どもは、火を使うことを許されなかったわけです。

今、よく知りませんけど、というか想像も出来ないことに、子どもが勝手にライターを使ったり、もてあそんだりすることが出来るのが普通なのだとしたら、ちょっと何とかしないと文明の基礎自体が崩壊してしまうんじゃないかという、笑い話にもならない事態になるかもしれませんね。

人間は、火をはじめとしたエネルギーをコントロールすることで、今の文明を築いてきたんですから。
by nawoki-k | 2010-05-22 02:40 | 世の中

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